綱吉くん、綱吉くん。


ごめんなさい、君が今日誕生日だなんて、これっぽっちも知りませんでした。
知っていたら何か、千種かクロームに頼んで何か用意させたのに。



いいえ、いいえ、これくらいはさせてください。
あなたの生まれたこの素晴らしい日を、ぼくはなんとしても祝いたかったのです。祝わせて欲しかったのです。


ねぇ綱吉くん、何か欲しいものはありますか? ぼく、君の欲しいものの一つも知らないんです。君が好きなものも嫌いなものも。



―――何もいらない、なんて、そんな事言わないでください。
寂しくなるじゃないですか。


ねぇ綱吉くん、ぼくは今、何も持っていませんけど、君の願いを叶えてあげたいんです。


だって君はぼくを孤独から解放してくれました。
君には感謝してるんです。本当に。いくらしても足りないくらいに!



―――あぁ、なんだ、あるんですか!
それならそうと最初から言ってくださいよ!


なんですか?
綱吉くんが望むなら、ぼくはなんだって――………。




「       」




………………………あぁもう、困った人ですね、あなたは。



ぼくがあなたを喜ばせようとしていたのに、あなたがぼくを喜ばせてどうするんですか!










+++++++++++++++
ジャンル外だけど・・・貰っちゃいましたv
素敵なナポー様に乾杯!

07/10/28 夜烏 白羽

 

 

   ◎書物へ戻る